G7でプラスチックごみの海洋汚染問題協議に日本は署名せず

カナダで開催されたG7。一応首脳宣言は発表されたものの、トランプ大統領が閉幕直後に撤回するというお粗末な結果に。今後の国際情勢に不安をもたらしたG7だったのではないでしょうか。

今回のG7では廃プラ問題も取り上げられ協議されました。ここでアメリカと日本が合意文書に署名をしませんでした。

日本政府の関係者が「プラスチックごみを減らしていく趣旨には当然、賛成しているが、国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるか現段階でわからないので署名ができなかった」とコメントしています。

言い分はもっともで、いきなりプラスチックの利用を制限してしまうと、社会に出る影響が大きいのはよく分かりますが、政府の対応がやや遅いような感じもします。

東京都環境局がまとめた「海洋ごみ問題に対する日本の取組」http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/resource/general_waste/20151106umigomi.files/02_MOEJAPAN.pdf によれば、’15年時点で日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界の海の27倍にも及ぶ、マイクロプラスチックが存在しています。「マイクロプラスチックのホットスポット」であるという状況だそうです。
EU諸国を中心に国や企業が先行してプラ製品利用について様々な対策を取っています。対して我が国では、前述のとおり状況が厳しいにも関わらず、なんら取り組みをしていく気配がありません。お得意の「ゆで蛙」状態に陥っている気がしてなりません。

ただ、対応していこうとしているEU諸国で、なぜかやたらストローばかりが取り上げられていますよね。ストローに使われているプラスチックの量ってたかがしれているのでは?

ただ単に目につきやすく無くなってもあまり影響が少ないからスケープゴートにされている感じがしてなりません。