クローズアップ現代でペットボトルゴミに関する問題を取り上げ

クローズアップ現代のサイトでペットボトルゴミに関する問題が取り上げられていました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4126/index.html

中国は急速な経済発展から資源不足に直面し、先進国より資源ゴミを輸入しリサイクルして利用することで、なんとか支えてきました。廃プラに至ってはその量たるや世界の6割も。しかし賃金の安い農民に資源ゴミの汚れを洗い落とし分別させることが限界に。さらに洗い流した汚れが土壌や川に流れ深刻な環境汚染を引き起こし、中国政府は混乱を覚悟で輸入禁止に舵を切りました。

中国に廃棄費用よりも高くゴミを買い取ってもらっていた先進国はここで大慌て。ヤードには行き場のない廃プラが山のように。韓国では街中にペットボトルゴミが放置されたままのところもあるとか。

そこでEUは中国ショックの対策として、域内で出回るプラスチックごみを2030年までにすべて再利用・リサイクルにする計画を打ち出しました。果たしてそんな簡単に事が進むんですかねぇ。安価なプラスチック利用することで快適な日常生活が回ってますから。

我が国日本は、プラスチックごみの輸出量の72%(年間100万トン)を中国に依頼いしてました。中国の輸入禁止直前に駆け込み輸出したそうで、(意外にしたたかですね)今のところ問題は表面化していないそうですが、パンクするのは時間の問題でしょう。
我が家でもそうですが、家庭から排出されるプラスチックごみは、汚れが落として分別回収しているので、国内でリサイクルが可能だそうです。が、飲食店やオフィスから排出されるプラスチックごみは分別されず、汚れたままで回収して中国へ輸出されていたようで、この汚いゴミがどんどんたまり続けているのが現状のようです。

一応タイやベトナム、マレーシア等に輸出をシフトしているそうですが、キャパに限界があり、それぞれの政府も今後規制を検討している模様。


大阪商業大学公共学部の原田禎夫准教授は欧州のデポジット制度を推奨されています。
「ペットボトル飲料に5〜10円上乗せして販売。客は飲んだ後に、ペットボトルを店に設置された返金機械に入れると、上乗せ分が返ってくる仕組み。この機械は返金だけでなく、缶や瓶、ペットボトルを自動仕分けしてくれる」

そういえば昔、コーラの瓶をお店に持ってったら10円?ぐらい返ってきてましたね。そういえば、アメリカ留学中近くの大学にコーラの自販機があって、その横に回収マシーンも併設されていて、投入すると10セントぐらい戻ってきてました。ポイ捨てされていた缶を集めてはちょっとした小遣いかせぎやってたような・・・。

ただ、リサイクル品の活用が中々進まない現状を鑑みるとリサイクルには限界があり、やはり日常生活でプラスチックの利用を減らしていくことも必要ですね。昨晩の名古屋での会合でも、乾杯時に偉い方が同じようなこと話されてました。

ちなみに、廃プラ問題ほど公になってませんが、古紙業界も結構切羽詰まってきているとのことです。紙ゴミがヤードにたまってきて、古紙回収業者さんもそろそろおしりに火がついてきた模様。の割には家庭紙も板紙も「古紙が高くて・・」なんて言ってるのがよく分からない。

ゴミ問題は今後も注視していかなければならない深刻な問題ですね。また記事をみつけたら、アップしていきます。