金沢のホテル客室数がなんと・・・。

北陸新幹線の開業を前後して、金沢は空前のホテル建設ラッシュとなっています。

2018年4月現在、金沢市内ホテル客室数が9,000室を超えているそうです。内1000室ほどはカプセルやゲストハウスらしいですが、それでも2020年東京オリンピック開催までにあと2500室分の建設が決まっていて、その時点で名古屋の客室数を超えるらしいです。しかも水面下では、まだまだディベロッパーが動いているようで。

そんなにホテルばっかり建って需給バランスは大丈夫なのでしょうか?

集計方法はその調査方法によってまちまちみたいですが、金沢市の調査によると、開通2年目の2016年の宿泊客数が約300万人。客室稼働率が75%と推定されています。

(いまいちこの客室稼働率ってやつの計算方法がよく分からないのですが・・・、)

2020年部屋数がおそらく11000室を超えます。政府が想定している通り順調に国内のインバウンド需要が増加すると仮定し、金沢にも比例して外国人が来ると年間350万人ぐらいになると見られています。その全てが金沢に宿泊したとしても客室稼働率が63%まで下落するというのです。(日本政策投資銀行試算)

これは開業前の2013年とほぼ同じ水準で、市内ビジネスホテルの平日料金が4,000円〜6,000円ぐらいでした。

しかも11000室には今後増加するであろう民泊の数は含まれていないし、そもそもこの350万人という数字は外国人が2割という前提で、この数値は京都ど同水準だとか。

まあ、全ての11000室全てのホテルが2020年以降も営業を続けるかどうか分からない部分もありますね。

百万石通りに面している、市内最古参のホテルも今は調子良さそうですが、現在借りている駐車場から2020年を目処に立ち退きしなければならなく、宴会を抱えるホテルとしては色々と難しいところがあるのではないでしょうか。

他の古いホテルも建物の更新が困難なところが多いような。

地元資本には頑張って欲しいのですが、この辺のところも県外大手資本ががっちり抑えていきそうな感じがします。

いずれにしても、ホテルは過剰に思えますが、今後も建設予定の事業主さんはどのようにマーケティングされていらっしゃるのか聞いてみたいところです。