廃プラ談義に花が咲く

5月17日(木)
今日も、数社のメーカーさんと商談。このところ我が紙業界は、廃プラ問題に関するニュースで大賑わい。プラスチックの利用が減る代わりに紙の需要が増える訳でもないのですが、ついついこの件に関する情報交換で盛り上がります。

今日耳にしたのは、米英の研究開発機関がプラスチックを消化分解する酵素を偶然発見したという事でした。

これの事かな?
http://www.afpbb.com/articles/-/3171442

「イデオネラ・サカイエンシス(Ideonella sakaiensis)」という細菌(※この細菌は日本人が見つけたようですね。発見者はサカイさん?)が、PETを常食するそうで深刻な廃プラ問題を解決する重要なファクターと考えられている模様。

この細菌を利用した廃プラ処理技術が確立されると、バラ色の未来が・・・と、一見そう見られがちですが、決してそんな単純なものでは無いかと思います。

この記事探している途中で見つけましたが、1950年頃から製造が始まったプラチックはこれまでで80億トン製造されているそうです。そして現在、故意・過失合わせて年間800万トンが海洋投棄されていると言われています。

これらを分解させるのにどれくらいの細菌が必要なのか?現代の技術があれば、大量培養させることは可能かもしれません。その大量培養された細菌を果たして人間が管理出来るのか?勝手にどんどん増殖してって、世の中のプラスチックを全て食べ尽くしてしまうのではないか?

とつい考えてします私はイイ年こいてSF小説の読み過ぎ?

クローズアップ現代でペットボトルゴミに関する問題を取り上げ

クローズアップ現代のサイトでペットボトルゴミに関する問題が取り上げられていました。

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4126/index.html

中国は急速な経済発展から資源不足に直面し、先進国より資源ゴミを輸入しリサイクルして利用することで、なんとか支えてきました。廃プラに至ってはその量たるや世界の6割も。しかし賃金の安い農民に資源ゴミの汚れを洗い落とし分別させることが限界に。さらに洗い流した汚れが土壌や川に流れ深刻な環境汚染を引き起こし、中国政府は混乱を覚悟で輸入禁止に舵を切りました。

中国に廃棄費用よりも高くゴミを買い取ってもらっていた先進国はここで大慌て。ヤードには行き場のない廃プラが山のように。韓国では街中にペットボトルゴミが放置されたままのところもあるとか。

そこでEUは中国ショックの対策として、域内で出回るプラスチックごみを2030年までにすべて再利用・リサイクルにする計画を打ち出しました。果たしてそんな簡単に事が進むんですかねぇ。安価なプラスチック利用することで快適な日常生活が回ってますから。

我が国日本は、プラスチックごみの輸出量の72%(年間100万トン)を中国に依頼いしてました。中国の輸入禁止直前に駆け込み輸出したそうで、(意外にしたたかですね)今のところ問題は表面化していないそうですが、パンクするのは時間の問題でしょう。
我が家でもそうですが、家庭から排出されるプラスチックごみは、汚れが落として分別回収しているので、国内でリサイクルが可能だそうです。が、飲食店やオフィスから排出されるプラスチックごみは分別されず、汚れたままで回収して中国へ輸出されていたようで、この汚いゴミがどんどんたまり続けているのが現状のようです。

一応タイやベトナム、マレーシア等に輸出をシフトしているそうですが、キャパに限界があり、それぞれの政府も今後規制を検討している模様。


大阪商業大学公共学部の原田禎夫准教授は欧州のデポジット制度を推奨されています。
「ペットボトル飲料に5〜10円上乗せして販売。客は飲んだ後に、ペットボトルを店に設置された返金機械に入れると、上乗せ分が返ってくる仕組み。この機械は返金だけでなく、缶や瓶、ペットボトルを自動仕分けしてくれる」

そういえば昔、コーラの瓶をお店に持ってったら10円?ぐらい返ってきてましたね。そういえば、アメリカ留学中近くの大学にコーラの自販機があって、その横に回収マシーンも併設されていて、投入すると10セントぐらい戻ってきてました。ポイ捨てされていた缶を集めてはちょっとした小遣いかせぎやってたような・・・。

ただ、リサイクル品の活用が中々進まない現状を鑑みるとリサイクルには限界があり、やはり日常生活でプラスチックの利用を減らしていくことも必要ですね。昨晩の名古屋での会合でも、乾杯時に偉い方が同じようなこと話されてました。

ちなみに、廃プラ問題ほど公になってませんが、古紙業界も結構切羽詰まってきているとのことです。紙ゴミがヤードにたまってきて、古紙回収業者さんもそろそろおしりに火がついてきた模様。の割には家庭紙も板紙も「古紙が高くて・・」なんて言ってるのがよく分からない。

ゴミ問題は今後も注視していかなければならない深刻な問題ですね。また記事をみつけたら、アップしていきます。

英国プラスチックゴミの一掃を宣言

CNNにイギリスのプラスチックゴミに関する記事がありました。

https://www.cnn.co.jp/business/35118543.html

コカ・コーラネスレユニリーバプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など飲料や日用品の世界大手を含む40社あまりがこのほど、英国でプラスチックの使用量と廃棄量を減らすと宣言した。とあります。

プラスチックの使用量は、過去50年で20倍に増大し、今後20年でさらに倍増が見込まれ、EUは、全加盟国で2030年までに、ストローなどの使い捨てプラスチック製品を禁止させたい考えとの事。

英政府は化粧品などに使われるプラスチック製マイクロビーズの禁止措置や、ビニール袋に対する税金を打ち出したほか、プラスチックストローなどの禁止も検討していて、ヨーロッパのプラスチックゴミに関する意識の高さが窺えます。


といった記事があがった一方で、プラスチックを食べる強力な酵素を英ポーツマス大学と米国立再生可能エネルギー研究所の共同研究で発見したとあります。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35117966.html

依然研究段階ですので、まだまだ実用化は先の話だと思いますが期待するところであります。

弊社も化成品関連の製品を取り扱いしていますが、メーカーさん方世の中このような方向に向かってることあまりご存じないような感じがします。紙業界だけが騒いでいるのかもしれませんが・・・。

焼肉酒場 飛那

4月21日(土)
今日は久しぶりに家族で外食。家内に「何が食べたい?」の問いに「焼肉!」との事で焼肉屋さんへ。どこにしようか迷っていたところ、JCの後輩からDM来てたの思い出して予約。お店の名前は

【焼肉酒場 飛那】
石川県金沢市昭和町15-4 金駅ビルツー 2階 050-5346-5771
https://www.hotpepper.jp/strJ001194271/

金沢駅から徒歩3分くらい?以前はスナックが入ってたビルだったと思います。

最初に来たのが厚切り特上ワイルドタン。
厚切りにも関わらず、肉質が柔らかく口の中で簡単に噛みちぎれます。

特上カルビ。一部小間切れ?って感じに切られたものがあったのがちょっと残念でしたが、口に入れただけでとろけるような旨さでした。

特上ハラミ。やわら50に手が届くおっさんにはカルビもいいがやっぱりハラミ。
レアで焼いて半生感を味わうのが最高。これだけお代わりしました。

他にも壺漬けハラミ、あぶり寿司、石焼きビビンバ、冷麺等々家族皆が大満足。

ちなみにここのグループ、いろんなお店をやっていてほぼ同じタイミングでメロンパンのお店もオープンさせるなど、ものすごくやり手の社長さんです。

新幹線開通後、金沢駅周辺の飲食店はぼったくりが増えてきておりますが、ここは良心的なお店ばかりですので、観光客の方々でも安心して入れると思います。

グループ店舗一覧
http://monzen-noto.com/

金沢のホテル客室数がなんと・・・。

北陸新幹線の開業を前後して、金沢は空前のホテル建設ラッシュとなっています。

2018年4月現在、金沢市内ホテル客室数が9,000室を超えているそうです。内1000室ほどはカプセルやゲストハウスらしいですが、それでも2020年東京オリンピック開催までにあと2500室分の建設が決まっていて、その時点で名古屋の客室数を超えるらしいです。しかも水面下では、まだまだディベロッパーが動いているようで。

そんなにホテルばっかり建って需給バランスは大丈夫なのでしょうか?

集計方法はその調査方法によってまちまちみたいですが、金沢市の調査によると、開通2年目の2016年の宿泊客数が約300万人。客室稼働率が75%と推定されています。

(いまいちこの客室稼働率ってやつの計算方法がよく分からないのですが・・・、)

2020年部屋数がおそらく11000室を超えます。政府が想定している通り順調に国内のインバウンド需要が増加すると仮定し、金沢にも比例して外国人が来ると年間350万人ぐらいになると見られています。その全てが金沢に宿泊したとしても客室稼働率が63%まで下落するというのです。(日本政策投資銀行試算)

これは開業前の2013年とほぼ同じ水準で、市内ビジネスホテルの平日料金が4,000円〜6,000円ぐらいでした。

しかも11000室には今後増加するであろう民泊の数は含まれていないし、そもそもこの350万人という数字は外国人が2割という前提で、この数値は京都ど同水準だとか。

まあ、全ての11000室全てのホテルが2020年以降も営業を続けるかどうか分からない部分もありますね。

百万石通りに面している、市内最古参のホテルも今は調子良さそうですが、現在借りている駐車場から2020年を目処に立ち退きしなければならなく、宴会を抱えるホテルとしては色々と難しいところがあるのではないでしょうか。

他の古いホテルも建物の更新が困難なところが多いような。

地元資本には頑張って欲しいのですが、この辺のところも県外大手資本ががっちり抑えていきそうな感じがします。

いずれにしても、ホテルは過剰に思えますが、今後も建設予定の事業主さんはどのようにマーケティングされていらっしゃるのか聞いてみたいところです。

古紙貿易の実態

4月11日(水)
学習帳による繁忙期も終わってようやく一息。
多忙を言い訳にデスクに積み上げてあった業界誌に古紙についての記事が。

2016年の実績で国内の古紙回収率は81.3%。利用率は64.2%。

私がこの業界に入った20数年前は確か50%程で、55%まで伸ばそうとしていました。もうほぼ限界くらいまで回収してる感じです。

ちなみに、回収された古紙の2割は輸出されており、そのうち7割が中国です。

この中国が2018年1月より、ミックス古紙の輸入を不可としたため、国内外で様々な混乱をきたしています。

日本から輸出されるミックス古紙は割と状態の良いもので、本音としては中国国内でも規制をかけて欲しくない部類であり、味噌も糞もいっしょくたにされているのが現状です。

原材料としての古紙の供給が減って、段ボール製造に苦慮しているようですが、以外に中国国内の古紙収集も頑張っているようで、ちょっと前まで10%前後ときいていた(うろ覚えです)が2016年には50%まで上昇しており、先進国の平均が60%であることを鑑みると、かなり頑張っているようであります。
それでも足らない分は段原紙の輸入で対応しているとか。

実はミックス古紙の輸出が止ったことで、日本国内で発生する70万tがゴミ化するとみられています。古紙問屋の在庫能力も5〜6月で限界がくるとされていて、そろそろ問題が表面化されてくるのではないでしょうか?

数年前、静岡に最新のDIPと抄紙機を設置したS製紙さんは、原料を安価に仕入れる事ができて、ますます中小家庭紙メーカーの格差が広がっていく気がします。



昨晩はちょっとした行き違いで夕飯が用意されておらず、どこかで食事をと思い業界の会議の後会社の近辺を車で走っていたところ。

先般問屋町の人形屋 H君がスタ丼の唐揚げ鬼盛りを食べたという話してたの思い出してよせばいいのに空腹のあまり入ってしまいました。、で、またよせばイイのに8個盛りを頼んでしまってものすごく後悔。
まずはタレがかかっておらすご飯に味がないので、単なる唐揚げ定食。これを丼って言ったらダメやろう。
あと、脂っこさとご飯の量が今となっては半端なく、このお店3回目ほどですが初めて残しました。ごめんなさい!!

伝説のすた丼屋 金沢大河端店
http://sutadonya.com/shop/%e9%87%91%e6%b2%a2%e5%a4%a7%e6%b2%b3%e7%ab%af%e5%ba%97/

スマホが学力を破壊する!

4月6日(金)
誰も読んでいないと思っていたブログですが、今朝Googleアナリティクスを見てびっくり!せいぜい8人くらいだったユーザーが今月に入って100名まで増えました。しかも地元金沢だけではなくて全国津々浦々。
あまりにも稚拙な内容にどこか私の知らないところでプチ炎上でもしているのでしょうか?

さて業界誌にちょっと心が動いた記事を発見!!

   「スマホが学力を破壊する」

東北大学川島隆太教授がスマホの危険性を説いた本の題名。

5年間に渡り、仙台市の小中学生7万人を対象に調査をしてまとめたものだそうです。

内容が結構衝撃的で、

スマホを4時間以上使用すると、2時間の学習効果が消える
②使用アプリの数が多いほど学力は低くなる
スマホ+テレビの”ながら”行動が学力を一気に低下させる
④空いた時間でスマホを使うのでは無く、スマホを使用する時間を努力して作っているのが現状
スマホはもはや依存症や中毒である
⑥人類の文化と深化と成熟を求めるのであれば、未成年のスマホを禁じるべき

とありました。

これみて、2007年に青年会議所の定例会で、中学校の校長先生に子どもの教育について講演頂いた時も、ネットは高校入学までは子どもに使わせてはイケナイ。と力説されていたの思い出しました。


私も4時間まで利用はしていませんが、寝る前と朝目が覚めた時に読む「ニュース速報「と「スマートニュース」を見ている時間が合わせて90分ぐらいですね。

あと、健康とあまり効果の無いダイエットのために、ポケモンGOしながらウォーキング。でもこれはあんまり画面みてないか。

私も中毒とまではいかないまでも、軽い依存症であることは実感しています。

またスマホというかネットを見ていると、気持ちがだらけてくるように感じますね。
ネットサーフィン(表現が古い?)してると、他に何もやる気がしなくなってくる。

紙に書かれた文字を読む時、文字は光の反射で、液晶画面の文字は光の集合体として脳にインプットされるそうですが、それぞれ脳の違うパートでやはり光の反射の方が記憶として残りやすいという研究結果がでているそうです。

と、あるメーカーさんが言われてました。受け売りですので、一度調べてみないといかんですねぇ。

私がこんなところでチマチマ、スマホ等のデメリット、紙の有用性を説いたからといって、紙媒体の情報の電子化が止るはずもありませんが、こういう記事を見つけるとなんか言わんとおれんタチでして、ついダラダラと書き連ねてしまいました。

今日は仕事の山場が一段落したので、久しぶりの晩酌。旨し。まさに五臓六腑に染み渡ります。

とは言え明日もちょっと仕事が残っているので、ハイボール2杯でやめておきます。